マーケットのついでに寄りたいイスラエル式ブランチ
マレーシアに住んでいたときは天気なんて全く気にしなかったのに今では天気や気温をこまめにチェックするのが私の日課になった。
相変わらず寒いままだけど、近頃、週末は晴れることが多くて嬉しい。
寒いのは嫌いだし、それでなくても苦手な朝が冬は更に辛い。
それでも週末に自然に目が覚めるまで思う存分寝て、寝ぼけながらブランケットに包まってぬくぬくしながらゆっくり起きる時間は至福だし、ゆっくり時間をかけて美味しいブランチを食べる時間も大好きだ。
マレー語で「Sudah Makan?(スダマカン:もうごはん食べた?)」と言う言葉がある。
食事を取ったかどうか聞いているんだけど、マレーシアとインドネシアではこれが挨拶代わりとして使われている。
彼も私も料理好きなこともあって、たいてい週末の朝はベッドから起き上がる前に案を出し合って一緒にキッチンに立つ。
「おはよ~。お腹すいた~。朝ごはん(って言ってもいつもブランチの時間)何食べよっか~。」
私たちにとってのSudah Makan?は「朝ごはん何にしよ?」なのかも。
7月の最後の土曜日。
今朝はどちらもキッチンに立たない。
ずっと気になっていたカフェにブランチへ出かけた。
The Left Handed Chef
「The Left Handed Chef」はサウスメルボルンマーケットから車で数分(徒歩だと10分弱)のところにある。
イスラエルスタイルのブランチが食べられると知ってからずっとここに来たかった。
中東料理好きとしてはイスラエル料理を無視するわけにはいかない。
メルボルンにはカフェやブランチができる場所が溢れている。
有名店や人気店は店舗の前に長蛇の列ができているし、インスタには毎日すごい数の写真が投稿されている。
が、ここはそうじゃない。
テーブルは良い感じに埋まっているけど行列ができるほどではないし、インスタもすごい量の写真が投稿されているわけじゃない。
それでも様々なところで高評価なのは、「隠れた名店」という言葉が似あう店なのかもしれない。(店のインスタのアカウントもあるし別に隠れてるわけじゃないんだけどね)
店舗に入るとすぐにスタッフが声を掛けてくれる。
フレンドリーなスタッフと明るい店内。
居心地がいい。
メニューは決して多くはないけど、いまいちイメージしにくいイスラエル料理。
結局、5種類もあるフムスが気になって彼も私もフムスをオーダーすることにした。
(フムスはオリーブオイル、中東の練りごまなどが混ざったひよこ豆のペースト。)
彼はスパイスが効いたラム肉とパインナッツが乗ったBasarを、私はフライドカリフラワーが乗ったKruvitをオーダー。
フムスだけで食べるとオリーブオイルの香りが、トッピングと一緒に食べるとスパイスが香ってまた違う味が楽しめる。
フムスにはそれぞれピタパン、イスラエルのサラダが付いてくる。
ピタパンもそれ自体でも美味しいけどフムスとの相性も抜群。
トマトときゅうりのシンプルなサラダは、フムスでお腹がいっぱいでもさっぱりと食べることができる。
ヘルシーだけど思った以上に食べ応えがあるフムス。
二人でフムスをシェアしてもう一品は違うものオーダーするほうがいいかもしれない。
(ここのフレンチトーストが人生で一番美味しいフレンチトーストだったという人もいるからフレンチトーストもいいかも。)
スパイシーなラム肉とパインナッツのBasar。
フライドカリフラワーが乗ったKruvit。
イスラエル料理と聞いて想像ができない人もイスラエルに行ったことがある人も定番のブランチとはちょっと違うものが食べたくなったらイスラエルスタイルのブランチを試してみるのもいいかもしれない。
人気のカフェもいいけど、私は落ち着いて新鮮で美味しい食事をお腹いっぱい食べられるこういう場所のほうが何度も来たいと思う。
これからはマーケットのついで、というよりはイスラエル料理を食べるついでにマーケットに行くことになりそう。
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