メルボルン 分譲住宅のご近所付き合い事情

いわゆる、新興住宅地に私たちは住んでいる。
何もなかった場所を開発して住宅地を作っているから、実際に入居するまで隣、向かい、裏隣に誰が住んでいるかはわからない。
幸運にも隣接する家はまともでごく一般的な人たちが暮らしていて、ご近所問題は今のところなし。
うちがある通りもほとんどの家は持ち主自身が住んでいて、お互いに気持ちの良い生活ができる距離感があって私は好きだ。

メルボルンらしく、見事にどの家もルーツや出身国はバラバラで、世界中から人が集まってきた移民大国オーストラリアらしい、小さなコミュニティだ。
(ざっと数えてみたけどこの小さな通りだけでも12言語が通じる!住宅地全体だったらすごい数になりそう。)

引っ越して3ヵ月経った現時点で、ご近所付き合いはいたって良好。
週末に出かけるタイミングが重なってそのまま立ち話をしていたら、他の家からも人が出てきてまた立ち話、なんてこともよくあること。

マレーシアの駐妻界隈では当たり前の複雑で面倒な人間関係も皆無だし、女子中学生の延長のようなまどろっこしいグループや派閥なんかもここにはない。(あくまでモントキアラに住む日系駐在員、日本人学校に通う場合が顕著というだけであって、現地採用や独身駐在員の間には、くだらない序列なんてものはなかったからマレーシア生活はすごく楽しかった。)
年齢や職業も関係ないし(というか知らないことのほうが多いんだけど)、気を使わなくていい、フランクなこの関係はとても居心地がいい。

週末、家の前で監視カメラを取り付ければ近所の誰かが工具や三脚を貸してくれたり、犬の散歩をしている人が歩道から声をかけてくれたり、毎週末のように輪が広がっていく。
この間なんて、立ち話をしていたら誰かがコーヒーを淹れてくれたんだっけ。
晴れたとは言え、まだまだ冬真っ只中で風は冷たいけれど、もこもこのアウターの下にウルトラヒートテックを忍ばせて、日光浴をしながら飲む熱々のコーヒーったら美味しいことこの上ない。

そんなご近所さんから、昨日そして今日と、おすそ分けをもらうことが続いている。

昨日は、向かいの通りに住む彼の友人が「注文しすぎたから」とLUNEのクロワッサンを持ってきてくれた。
ちょうど、その1時間前にピーナツバターチョコチップクッキーが焼けたところだったからお返しにとクッキーを持って帰ってもらった。


今日の朝食は昨日もらったLUNEクロワッサンとコーヒー。


ピーナツバターたっぷりが最高。




クロワッサンを美味しくいただいた数時間後、家のドアベルが鳴る。
ドアを開けると隣に住む一家の女の子が手に何かを抱えながら弟を連れて立っていた。
「今日はこの子の誕生日だから。ママがケーキ焼いたから、どうぞ!」ってケーキを2皿おすそ分けしてくれた。
「いくつになったの?」って聞いても、バースデーボーイはおもちゃの銃に夢中。
しっかりもののお姉ちゃんが「3歳!」とすかさず教えてくれる。
ちなみに彼女(7歳)は最近よくおしゃべりする、私の新しい友達。
友情に年齢は関係ない。
外には他の近所の子どもとやんちゃな犬が電光石火のように走り回っている。
なんて賑やかで平和な朝なんだろう。

お昼を食べて少しした頃、またドアベルが鳴る。
と思ったら、次は隣の隣に住むカップルの彼女(マレーシア人)が揚げたてのCekodokを持ってきてくれた。
Cekodokはマッシュしたバナナを揚げたフリッター。
(バナナをそのまま揚げたピサンゴレンとはまた少し違う。)
せっかくだから熱々をつまみ食いしてみると、マレーシアの懐かしいあの味そのもの。
マレーシアで働いていた頃、ローカルの同僚がよくティータイムにピサンゴレンを買ってきてくれたことをふと思い出した。

お返しできるものを探してみたけど、昨日焼いたクッキーは冷凍してしまったし(冷凍したのを渡すのもなんだし、せっかくなら私も出来立てを渡したい)、今日はもらう側に徹してしまった。



おすそ分けってこんなに嬉しいものなんだ。

コロナウイルスで外出ができず家で過ごしてばかりいる今だからこそ、近所のみんなと濃い関係性を築けたのか、オーストラリアでの暮らしっていうのがこういうものなのかわからないけど、良い人たちに囲まれて、ロックダウン生活も悪くないなぁと思う。

明日は私も何かおすそ分けしようっと。



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