メルボルンでタジン鍋が食べられるモロッコ料理店
気付けば今週で2月も終わり。
1日1日は長く感じるのに1か月はあっという間に過ぎていく。
メルボルンの短い夏に終わりが近づいてきてるのか、最近はカラっと晴れる夏日よりも気温が上がらず雨の日が多い。
まだ全然夏服楽しめてないのになぁ~。
昨日は朝から快晴だったのに、今日は雨。朝からずっと暗い。
極力出かけたくない雨の日だけど、ちょっとひんやりするこの時期の雨の日にぴったりなのがモロッコ料理。
先住民族ベルベル人のベルベル料理が元になり、アラブ、ペルシャ、トルコの影響を受けて現在の形になったと言われており、「タジン鍋」や世界最小のパスタ「クスクス」が代表的なモロッコ料理としてあげられる。
特徴は何と言っても「香辛料と甘み」。
スパイスは使われているものの唐辛子はほぼ使われず、代わりにナッツやフルーツを使っているのでスパイスの香りとフルーツの甘さを感じるのがモロッコ料理だ。
「アフリカ料理」や「中東料理」のようにざくっと大枠で分けるなら、モロッコ料理がメニューにある店もあるけれど、モロッコ料理だけを謳うオーセンティックなモロッコ料理店は実はメルボルンに2店しかないんだそう。
Casa Tajin
2店のうちの一つ。
タジン鍋が食べられるのがライゴンストリートからもう少し北へ行ったところにある「Casa Tajin」だ。
そこまで賑わったエリアじゃないけど、意外とお客さんは入っていた。
1階と2階席があって、この日は1階は満席で2階へと通された。(2階は私たちともう1グループがいただけだったけど。)
もし可能であればモロッコの伝統的な布やランプなんかで飾られたモロッコの雰囲気たっぷりのプライベートルーム「マラケシュルーム」を予約するのがいいかもしれない。
最大10~12人が入れる大きさで、モロッコ式に床に座って料理を頂ける。
この日私たちは3品(メインのタジン鍋と前菜2品)とミントティーを注文した。
まずは、シルバーのポットとエキゾチックな雰囲気のグラスのティーカップで頂くミントティー。
「砂糖をたっぷり入れたほうがミントの香りがいいから結構たっぷり目に入れてね」と言われたけど、甘いものが苦手だから少しずつ入れてみたけど、店員さんの言う通り結局最後にはまぁまぁたっぷり目に砂糖を入れていたから、たっぷり目に入れるのがやっぱり美味しい。
- Harira ハリラ(7.95AUD)
副菜1品目は「ハリラ」と呼ばれるモロッコの伝統的なスープ。イスラム教徒が大半を占めるモロッコで、ラマダン中、日没後の食事で最初に口にするのがこのハリラなんだそう。
玉ねぎ、コリアンダー、シナモン、ターメリック、生姜、サフラン、トマト、ひよこ豆、レンティル、モロッカンスパイスを使ったスープは優しいけど深みがあっておかわりしたいくらい私のお気に入り。
ラムかチキンから選べるけど私はラム肉で。
- Malsouka マルスーカ(6.95AUD)
前菜2品目は「マルスーカ」と呼ばれる春巻き。皮はサックサクでナイフを入れた瞬間すごく良い音。
中はツナ(もしくはチキン)とパルメザンチーズ、ケイパーと卵が入っている。
モロッコ料理のおもしろいところはいつも想像していた味と少し違うところ。
良い意味で期待が裏切られる感じ。
これもシンプルな見た目にシンプルな材料なのに想像をはるかに超えた美味しさだった。
これも3つくらい食べたい。
- Tajin タジン(19.50AUD)
メインはタジン鍋で調理されたラム。アーモンドとドライアプリコットとドライプルーンと調理されている。
タジンは全てクスクスかフラットブレッド、チップスが付いてくるので、私たちはクスクスを選択した。
酢豚のパイナップルやハワイアンピザのパイナップル(パイナップルばっかりだけど)の存在意義が見いだせないくらい、食事メニューにフルーツが入っているのが苦手な私。
タジン鍋を開けてフルーツが見えた時は正直「え・・・」ってなったけど、食べてみてスパイスとドライフルーツの相性の良さにびっくりした。
中東料理に似ているようで似ていないモロッコ料理。
本場のモロッコ料理が食べたくて次の旅行先リストに追加したくらい、彼も私もモロッコ料理が大好きになった。
香辛料は身体を温めてくれるから肌寒い日にもぴったり。
メニューもリーズナブルなものばかりなので気軽に立ち寄りやすいのも嬉しい。
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