ポルトガル・リスボンで絶対外せない名物「パステル・デ・ナタ」
マレーシア・クアラルンプールには中東系エアラインが多く就航しているおかげでヨーロッパ旅行に手軽にいけるということもあって、マレーシアで就労していた頃は、年に一度は足を伸ばしてヨーロッパ各国を周るようにしていた。
2017年6月。
トルコ航空を使ってイスタンブールを経由しイタリア、スペイン、ポルトガルと4か国を早足で駆け抜けていった。
この旅の一番の目的地だったポルトガルで絶対に外せなかったのは、ユーラシア大陸最西端のロカ岬へ行くこととパステル・デ・ナタを食べることだった。
「パステル・デ・ナタ」とはポルトガル語でエッグタルトのことを意味する。
エッグタルトといえば、発祥のポルトガルに加えて香港やマカオが有名だけど、ポルトガルの植民地だったことが影響してかマレーシアでもエッグタルトは彼らの食生活に根付いている。
お世辞抜きにマレーシアのエッグタルトは結構美味しいし、ホーカーでも買えるから特段珍しいものってわけでもないんだけど、やっぱり発祥の地でオリジナルのものを食べてみたかった。
※マレーシア・クアラルンプールのおすすめエッグタルトについてはここから
旅行前はパステル・デ・ナタの食べ比べをするぞと意気込んでいたものの、結局一人でエッグタルトばかり食べるわけにもいかず食べ比べとまではいかなかったけど、定番から雰囲気抜群の素敵なお店まで回ることができたので良しとしよう。
Fabrica da Nata ファブリカ・ダ・ナタ
https://www.fabricadanata.com/一軒目は、市街地中心地からもアクセス抜群で街歩きに疲れた時の一休みにも使いやすい「ファブリカ・ダ・ナタ」。
国鉄ロシオ駅の近くにある。
散歩をしているときにたまたま店の入口にあるエッグタルトのモチーフが目に入ってきたので試しに入ってみることにした。
メニューはエッグタルトの他にクロワッサンやサンドイッチなどの軽食もあるカフェスタイル。
イートインスペースは広くカフェというよりレストランっぽい雰囲気。
この店は何と言ってもこの立地でこのコスパの良さ。
・パステル・デ・ナタ:1ユーロ
・コーヒー:0.6ユーロ~
・パステル・デ・ナタとポートワインのセット:2.5ユーロ
と驚きの価格。
加えて営業時間は毎日8~23時。
朝ごはんから晩ごはんのデザートにも使えるので使い勝手も抜群。
Pastelaria Versailles パステラリア・ヴェルサイユ
二軒目は、地下鉄サルダーニャ駅のすぐ傍にある創業1922年の老舗カフェ。
ドアを開けて中へ入ると一気にタイムスリップしたような気分になる。
歴史を感じるクラシカルな店内に天井には高級感漂うシャンデリアが並んでいる。
入口から店の奥へと伸びる長いショーケースにはたくさんのペイストリーがずらっと並んでいて、それだけでもう幸福度がすごい。
老舗カフェにいるのはほとんどローカルのお客さん(しかも年配の方多数)に年配ウェイターと他の二店とは全く違う雰囲気。
ローカルの中に飛び込んでしまって正直、自分のちぐはぐ感が浮いてるような気がして居心地悪かったんだけど、そんなのはほんの一瞬で吹き飛んだ。
この店のすばらしさは店の内装や雰囲気だけじゃなくてフレンドリーで気さくなスタッフのおかげで旅行者でも居心地がいいところ。
勝手に「老舗カフェの年配ウェイターは気難しそう」なんて思ってごめんなさい。
美味しそうなケーキやペイストリーに目移りしながらもここでもパステル・デ・ナタ(2017年時点1.1ユーロ)をいただく。
ポルトガル人に倣ってショーケースをテーブル代わりに、立って食べるエッグタルトはすっごく美味しかったし心も満たされた。
ここはリスボン滞在中に訪れた中でも特別気に入った場所だから、リスボン再訪時は絶対にまた行くって決めている。
毎日7:15~23:00の営業時間の内、個人的におすすめしたいのは朝食での利用。
素敵な老舗カフェで満たされて始まる1日って素敵じゃない?
Pasteis de Belem パスティス・デ・ベレン
https://pasteisdebelem.pt/en/最後は、リスボンのエッグタルトといえば間違いなく一番人気のお店「パスティス・デ・ベレン」。
創業1837年の超老舗はリスボンに来たら絶対外せない。
ジェローニモス修道院のそばにあるので、修道院やベレンの塔、発見のモニュメントと合わせて訪れるのが効率的。
超人気店なので少し並ぶことになるけど回転はいいので心配しなくていい。
イートインも可能。
焼き立てのパステル・デ・ナタを食べれば行列の意味がわかる。
サクサクパリパリのパイ生地にトロトロの甘さ控えめのカスタードは確かに群を抜いて美味しい。
秘訣は400度という高温で焼き上げることらしいが、そのレシピは門外不出で誰も再現できない・・・と聞いて行かないわけにはいかない。
毎日8~23時まで営業しているのも旅行客には嬉しいよね。
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