ミシュラン1つ星「天麩羅 水暉」リッツカールトン京都
一時帰国中、「日本で何が食べたい?」と聞けば「Tempura」と答える天ぷら好きの彼を連れて、今回はリッツカールトン京都へ行ってきた。
一流ホテルリッツカールトンの中でもリッツカールトン京都は別格。
最初から最後まで最高の体験をすることができた。
Ritz Carlton Kyoto リッツカールトン京都
アクセス:地下鉄東西線 京都市役所前から徒歩5分
市役所前から徒歩5分と観光にも便利な立地にあるリッツカールトン京都。
江戸時代の豪商 角倉了以の屋敷跡であるこの場所では、元々ホテルフジタが営業していたが、2011年に営業を終了。
3年後の2014年にリッツカールトン京都がオープンした。
灯籠や庭石、滝石はホテルフジタのものを残しているんだそう。
伝統とモダンが融合した最高級のこのホテルは、マリオット最上位カテゴリー8に分類される。
日本料理 水暉
「水暉」があるのは、ホテル地下1階。
入口で名前を伝え、席へと案内してもらう。
「水暉」は、会席、鮨、天麩羅、鉄板焼で構成されているので、各料理によって通される席が変わってくる。
今回は天麩羅を予約していたので左手奥のカウンター席へ通してもらった。
水暉に入ってまず目に飛び込んでくるのが部屋中央、入口正面にある華やかな生け花。
窓からはロックガーデンと滝を見ることができる。
昼と夜ではまた違った雰囲気のこのレストラン。
夜は更に格式高い雰囲気で少し緊張する。
この日はクリスマス直後だったこともあってか、10日前でも難なく予約ができた。
メニューはおまかせのみ。
ランチは4コース、ディナーは2コース(中澄と呂花)から選べるようになっている。
・茜(9000円)
・青柳(12000円)
・中澄(16000円)
・呂花(21000円)
※キャビア乗せの卵黄天麩羅丼は中澄以上。
※上記値段に消費税、サービス料15%は含まず
御影石のカウンターは高さはないし、椅子もソファタイプで座り心地はいい。
カウンターということで、シェフが目の前で調理した揚げたてがいただけるのも嬉しい。
到着した19時前には私たち以外誰もいなかったけれど、時間が経つに連れ人も入り出して、結局この日は全8席あるカウンターは満席だった。
席についてまずはドリンクを注文。
もちろん二言語で対応してもらえるので、日本酒が飲みたいけどどれがいいのかわからない、そんな外国からの旅行客でもそれぞれの酒の特徴を聞いて選ぶことができる。
- 料理(中澄)
本日の先付
一品目からこの煌びやかさ。
目でも舌でも楽しませてもらった。
シェフおまかせ天麩羅
先付の後、今日の天麩羅の素材がプレートに乗って出てきた。
各席に天麩羅用の塩が3種類置かれている。
右から南大東島の塩、淡路島の塩、黒七味の塩。
都度、天麩羅一品一品に相性の良い塩をすすめてもらえる。
おすすめの塩ばかりで食べていたので、せっかくの大根おろしと出汁醤油、レモン汁は全く使っていなかったけど、塩で食べるのが一番美味しいってことなんだろう。
・車海老の頭
普段は避ける部位も、調理の仕方でここまで美味しくいただけるんだって感動した一品。サクサクで海老の香りが楽しめた。
・車海老
やっぱり天麩羅の王道といえばこれ。
・堀川牛蒡
京野菜の堀川牛蒡を使った天麩羅は冬限定。
・サラダ
このタイミングでサラダが運ばれてくる。たっぷりかかった梅ソースは梅が強めで外国人にはちょっとびっくりするかも。
・ゴマ豆腐の天麩羅
今回一番好きだった天麩羅。上には零れ落ちそうなくらい山盛りの雲丹。臭いがどうも苦手で雲丹嫌いだったはずなのに、今まで食べてきたのは何だったんだって思うくらい美味しい雲丹だった。
・甘鯛とウロコ
初めてのウロコの天麩羅(手前)はパリパリで美味しかった。
・しいたけ
肉厚のしいたけは噛むほど味が広がる。
・和牛のしそ巻き
とろける肉の味としそとワサビが最高。
・かわはぎ 肝乗せ
肝とか普段絶対食べられなくって、これも本当躊躇したんだけど、一口食べてびっくり。生臭さとか苦さとかゼロでただただクリーミー。
・れんこん
この歯ごたえが最高。
・穴子
ふわっふわの穴子とサクサクの衣の組み合わせ最高・・・。
・徳島産みつろう
6時間蒸したみつろうを使った天麩羅はびっくりするくらい甘くって忘れられない味。
・海老のしそ巻き
最後の天麩羅はこれ。しそ巻き大好きすぎる・・・
天麩羅はどれもあっさりで素材の美味さを感じられる上品なものばかり。
とは言え、この時点でかなりの満腹感だった。
〆 ハーブ卵を使った卵黄の天麩羅御飯 キャビア乗せ 味噌汁 香の物
〆は3種類から選ぶことができる。
・ハーブ卵を使った卵黄の天麩羅御飯 キャビア乗せ 味噌汁 香の物
・天茶漬け(鰹の一番出汁) 香の物
・かき揚げ天丼 味噌汁 香の物
元々、卵黄の天麩羅御飯が食べたくてこの中澄を選んだこともあって迷うことはなかった。
蓋を開けると控えめな量のご飯の上に卵黄の天麩羅、そしてたくさんのキャビア。
さくさくの衣をまとった卵を割るとトロトロの濃いオレンジ色の黄身が流れてくる。
キャビアの塩気と黄身の濃厚さがごはん一粒一粒に絡む、超高級卵かけごはんって言ったらいいのかな。
白米はかなり控えめな量なので天麩羅で満腹でもぺろっと美味しく頂けてしまった。
デザート(ピエール・エルメ)
リッツカールトン京都といえば何と言ってもピエールエルメ。
そしてここ、水暉でもデザートにはピエールエルメが出てくる。
予約時に彼の誕生日祝いだと伝えておいたこともあって、デザートのタイミングでバラの花びらをカウンターに播いてお祝いしてもらえたのも素敵な演出だった。
ボンヴォイ会員割引
残念だが、「天麩羅 水暉」はボンヴォイ会員割引対象外。
念のためポイント付与について尋ねてみると「ポイントも対象外」とのことだった。
が、ウェブ上には「割引対象外ではあるがポイント付与対象」と記載されていたため、後日問い合わせをしてみたところ、「サービスの方のミスだったのでポイント付与するので会員情報を教えてほしい」旨のメールが届き、後日ポイントも無事付与された。
2年連続ミシュラン1つ星を獲得している「天麩羅 水暉」での食事は、最初から最後まで至福の時間だった。
私たちは席についてから食事が終わるまでは約2時間半程だったが、隣に座っていたアメリカ人は次の予定に間に合わないからとデザートを食べずに去っていって少し気の毒だった。
シェフが一人で8人分を料理しているのでテンポよく次々出てくる感じではないことには注意したい。
時間に制限がある人は早めに入店するほうがいいかもしれない。
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