年越しニューカレドニア旅行記
11月もあと数日。
あっという間だった11月だけど、12月はもっともっとあっという間に過ぎていって、きっと気づいた頃には「あけましておめでとう」なんて言ってるんだろう。
日本で社会人をしていた時から年末年始は海外でと決めて毎年違う国で新年を迎えてきたけど、日本を離れてから時間が経てば経つほど、日本の正月の良さに気づくようになった。
マレーシアで働いていた頃、当時働いていた会社の現地社長(もう本帰国されたけど、当時は私よりもマレーシア歴が長かった)と師走感が全くない蒸し暑いマレーシアでタイガービールを飲みながら「日本の正月が恋しいですね~」「年末年始くらい帰りたいですね~」なんて話していたことを思い出す。
マレーシアは大晦日も通常運転、祝日になるのは1月1日だけなので有給を前後にどーんと使わないと年末年始に長期旅行なんて無理だった。
それを考えると、オーストラリアはクリスマス休暇のおかげで年始までゆっくりホリデーモードになるのはありがたい。
ブログが全然追いついていないけど、これまで6カ国(マレーシア・KL、台湾・台北、ハンガリー・ブダペスト、タイ・プーケット、インドネシア・バリ島、ニューカレドニアで新年を迎えてきた。
昨年はメルボルンから直行便で約3時間半の場所にある、「天国に一番近い島」としても有名なニューカレドニアでの年越しだった。
ニューカレドニアもフィジーと同様、旅行情報量が少なくて下調べに少し手こずったので、このブログが少しでもこれからニューカレドニア旅行を検討している人たちへの参考になれば嬉しい。
ニューカレドニアの基本情報
正式名称:フランス領ニューカレドニア(Nouvelle-Calédonie)
首都:ヌメア(Noumea)
人口:28.05万人(2017年)
人種:メラネシア系(45%)、ヨーロッパ系(37%)、その他(18%)
宗教:カトリック(60%)、プロテスタント(30%)、その他(10 %)
言語:フランス語(公用語)、メラネシア・ポリネシア諸語
通貨:フレンチパシフィックフラン(1CFP=約1.04円)
※CFPとユーロは固定レート
時差:オーストラリア+1時間(夏時間中は時差なし)、日本+2時間
コンセント:C型(オーストラリアと同じ)
ビザ:30日以内の滞在であれば不要
- ニューカレドニアの位置とアクセス
オーストラリアから東に1200kmの場所にニューカレドニアはある。本島(グランドテール島)と周囲の島々からなり、本島は北西から南東に350kmに渡り細長く伸びる、意外と大きな島だ。
旅行者が本島以外によく向かう島といえば、天国に一番近い島として知られるイルデパンやウベア、それにマレなどがあげられるだろう。
日本からは、成田/関空発着のエアカラン直行便で約8時間。
セールになると日本発着便が3万円台で販売されることもあるので、日本からニューカレドニアを目指すのであればエアカランHPはチェックしておきたい。
もちろん直行便にこだわらないのであればオーストラリアを経由して、2国を旅行するのもいいかもしれない。
メルボルンからニューカレドニア・ヌメアまでは、フランス領ニューカレドニアの国際線に特化した航空会社「エアカラン(別名エアカレドニア・インターナショナル)」もしくはカンタス航空を利用することになる。
直行便はエアカランのみ、カンタス航空の場合はシドニーで乗り継ぎをすることになる。
(エアカラン搭乗記はここから。)
- メラネシアとポリネシアとミクロネシア
Wikipediaより
太平洋に浮かぶ島を区別するときに使う〇〇ネシア。
「ネシア」とは「島」を表すギリシャ語が語源となっているらしい。
ニューカレドニアやフィジーが属すメラネシアは「肌の黒い人たちが住む島」という意味を持つ。
メラネシア人もポリネシア人もミクロネシア人も、日本人と同じモンゴロイドとオーストラロイド(オーストラリアのアボリジニ)の血が混ざっているんだそうだ。
- ニューカレドニアの歴史
ニューカレドニアは1744年、キャプテンクックによって発見された。山の多いスコットランド(カレドニア)を思わせる眺めからニューカレドニアと名付けられたそうだ。
その後、先住民たちは、英米人が物々交換に混ぜたたばこやアルコールで中毒者が増え、また、天然痘などの疫病が持ち込まれ多くの犠牲が出ることになる。
それに加え、20世紀初頭まで続いた奴隷貿易が原因で社会は荒廃。
宣教師の布教活動のため、風習や伝統も根絶やしにされた暗い過去がある。
その後、ニッケル鉱山が発見されるまでは流刑植民地の時代になり、1853年にフランス領となった。
1985年以降からメラネシア系先住民カナックによる激しい独立運動が起こっている。
私たちが訪れた1か月前の2018年11月にも独立を問う住民投票が実施され、反対派が56.4%を占め独立は否決された。
2019年5月の議会選では独立反対派が小差で過半数を占めたが、2020年、2022年にも住民投票の実施が可能であり、今後の行く末はまだまだわからないのが実情だ。
- 主要産業
ニッケルが発見されたのは1860年。今やニューカレドニアは世界のニッケル資源の1/4を有している。
コバルト埋蔵量は世界第四位、ニッケル埋蔵量は世界第5位。
ニッケル鉱業がGDPの20%、輸出の90%を占めている。
日本のニッケル鉱石年間総輸入量の約50%もニューカレドニア産だ。
(ニッケルは主にステンレス、各種電子材料、蓄電池材料の原料として使用される。)
ニッケル労働者に由来する日系ニューカレドニア人も8000人程存在するそうだ。
- 気候
常夏のイメージが強いかもしれないが、ニューカレドニアには四季がある。南半球のため、オーストラリアと同様、季節は日本と逆。
2月は30度を超える暑さの一方で、6~9月は20度以下になることも。
また降水量も季節によっては多いときもあるけど、5~11月は比較的少なく過ごしやすい。
私たちが訪れた12月末~1月初旬にかけては、雨はたまに降ることはあっても短時間のスコールのみで1日中雨で出かけられないという日はなかった。(夕方から夜にかけての時間帯によく雨が降っていた印象。)
- ニューカレドニアでの移動手段
私たちは全ての移動手段を使ったけど、レンタカーはしなきゃよかったと今でも思っている。
正直今まで50か国以上旅してきたし、まぁまぁ修羅場も潜り抜けてきたけど、久しぶりにすごくすごく嫌な思いをしたのがニューカレドニアのレンタカー。
やっぱりせっかくの休暇に揉めてエネルギー消耗するのはもったいないし、フランス語に自信がある人以外にはレンタカーはおすすめしないかな。(同じような被害者を出さないためにも、この話はまたどこかで詳しくしたいけどAVISはまじでサイテーだった!!!!!!)
とは言ってもレンタカー以外は問題もなかったから安心して大丈夫。
年末年始のニューカレドニア旅行ってどうなの・・・?
つまりのところ年末年始にニューカレドニアは正解なの?バリやプーケットのように大勢がビーチへ集まってきて賑やかな中のニューイヤーを期待するならニューカレドニアはちょっと違うかもしれない。
ニューカレドニアはどちらかというとこじんまりと静かに年を越すのが好きな人向け。
(もちろんヌメアで年越しをすればもうちょっと賑やかになるのかもしれないけど、私たちは北部のシェラトン・デヴァで年越しをしたので何だかちょっと拍子抜けした。詳しいことは別記事で。)
ヌメアに行くと「ここは沖縄・・・?」と思うくらいの日本人旅行客率の多さに驚く。
飲食店でも英語は通じないのに日本語は少しわかるスタッフも結構いるのはそういうことなんだろう。
ニューカレドニアの物価は総じて高い。
オーストラリアと比べてもニューカレドニアのほうが高くつく。
それでも、美味しい店はたくさんあるから飽きることがなかった。(さすがフランス領だからか、ニューカレドニアは美食の島だった。)
リゾートホテルでゆっくりするのが好き、と同時に、食べることが好きな人、食にお金をかけることが苦じゃない人にはニューカレドニアはもってこいのリゾート地だろう。
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