メルボルン 私のお気に入りメキシコ料理レストラン
子どもの頃、「何食べたい?」と聞く母親に「何でも」と答えると「何でもが一番困る」と言われたことを思い出す。
料理をするのは苦じゃないしむしろ好きなんだけど、献立を考えるのって本当面倒くさい。
自分のことなのに何が食べたいのかわからないってなんだかなぁ~、なんて日もあれば、今日は絶対にこれしか食べたくない!!!!これ以外一切受け付けません!!!!って日もあって。
3月に入って気温が30度まで上がる日がなくなって少し肌寒くなってきたある日。
無性にどうしてもメキシコ料理が食べたくなった。
さっきまで、WFH(在宅勤務)の彼に「何作ったらいいかわからん~!食べたいもの言って~!」とうんうん唸ったあげく、バリ風に豚肉をマリネしてオーブンに放り込むって決めたくせに、急にメキシコ料理までぶっとんだってわけ。
こうなったらもうメキシコ料理しかないでしょ、とWFH(在宅勤務)の彼もノッてくれてお気に入りのメキシカンレストランでテイクアウェイすることにした。
La Tortilleria
私たちのお気に入りのメキシコ料理屋はKensingtonにある。
CBDからは車で約10~15分。
青い建物が目印のそこは、周囲とはいい意味でちぐはぐにメキシコの雰囲気が漂っている。
外観からして、美味しそうなタコスが出てきそうな予感しかない。
いつも行くのは夜ばかりでいい写真がないけれど昼間に行くと鮮やかな青が素敵。
店内も建物の青に負けていないカラフルさ。
メキシコに来たかのような気分にさせてくれるのもお気に入りの理由のひとつ。
メニューは大きく分けて5つ。
・Para Compartir(みんなでシェアできるメニュー)
・De La Plancha(シェアできるグリルメニュー)
・Tostadas(トスターダ:かりかりに焼いたトルティーヤ)
・Ceviches(セビチェ:魚介類のマリネ)
・Tacos(タコス)
どれがいいのかわからなければ、イートイン・テイクアウェイ共に用意されているセットメニューがいろいろ楽しめていいかもしれない。
アルコールとの相性抜群のメキシコ料理。
ドリンクメニューも豊富。
テキーラもたくさん種類が用意されているから飲み比べるのも楽しいかもしれない。
サングリアは、グラス(8AUD)とジャグ(30AUD)から選ぶことができる。
前回私たちがオーダーしたのは
・De La PlanchaからQuesadilla(ケサディーヤ)
・Ceviches(セビチェ)
・Tacos(タコス)
から数種類ずつ。
メキシコの親戚に同じものが売ってないか聞きたいくらい、めちゃくちゃタイプのコロナのプレートに乗って出てきた料理はメキシコで見るようなオーセンティックなものばかり。
いろいろな野菜や素材が使われたメキシコ料理は色鮮やかで、視覚でも楽しめる。
この店は何を頼んでも美味しいんだけど、トルティーヤにチーズといろいろな具を挟んだケサディーヤとフレッシュな野菜とシーフードを柑橘類と香辛料でマリネしたセビチェは特におすすめ。
サイズは小ぶりだけど、せっかくだからいろいろな味を楽しむにはちょうどいい。
イートインのフレッシュさには少し劣るかもしれないけれど、家でNetflixをダラダラ見たい夜はテイクアウトもおすすめ。
どこかへ出掛けなくても、メキシカンと映画があればそれだけで最高に楽しい夜になる。
特に、Chilaquiles(チラキレス)と呼ばれる揚げたサクサクのトルティーヤにサルサソースやチーズをかけたウェット版ナチョスは映画を観ながらつまむのにぴったり。
2013年に営業を始めたLa Tortilleria。
この店がメルボルンのナンバー1メキシコ料理店と認知されるようになったのは、オーセンティックなメキシコ料理が食べられるのはもちろんのこと、メキシコ料理には欠かせないトルティーヤのうまさだということも忘れてはいけない。
当時、オーストラリアでは輸入の冷凍ものやトルティーヤ用ミックス粉から作られたものしか手に入らなかった。
そこで、La Tortilleriaは、メキシコからトルティーヤ用のミルやオーブンを取り寄せ、原料となるとうもろこしはオーストラリアのローカルの農家から調達し、ここオーストラリアでフレッシュかつオーセンティックなトルティーヤを作ることにした。
というのが彼らの始まりだそう。
そんな彼らのこだわりのトルティーヤはマーケットやスーパーでも見かけることもしばしば。
初めてLa Tortilleriaに行ったときに何か見覚えがある気がしたのはだからだったんだ。
美味しいものを食べるとすぐそれを家で真似てみたくなる私たち。
今度献立に迷ったら、彼らのトルティーヤを使ってメキシカン料理にしようっと。
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