メルボルンでマレーシアの懐かしのあの味を

マレーシアは隠れた美食の国だと思う。
マレーシア料理と一口に言っても民族や宗教ごとに食文化は異なっていて、マレー系、チャイニーズ系、インド系の3民族の食文化を美味しいとこ取りできてしまうのがこの国のいいところ。
マレーシアを離れて2年と2か月。
今でも無性に食べたくて仕方がないマレーシア料理はいくつもあって、「Mamak」と呼ばれるローカル食堂で食べる料理もそのひとつだ。

元々、Mamakという言葉は「ムスリムインディアン(インド系イスラム教徒)」のことを指す。
と同時に、彼らの経営する食堂もMamakと呼ばれる。
もちろん、イスラム教徒だからハラル料理。
ちなみに、マレー系=イスラム教というのは間違っていないけど、中華系にもインド系にもイスラム教徒はいて、一概に「この民族だからこの宗教」とは言い切れない。

ローカルはもちろん、旅行者にも人気のRoti Canai(ロティチャナイ)と呼ばれる、主に朝食や夜食に食べられる料理が食べられるのもこのMamak。
KLで言えばPelitaやペナンのKayuなんかがチェーン展開もしていて大手。

民族、宗教問わず、マレーシア人が愛してやまないMamakが実はメルボルンにもある。
有名なのはメルボルンセントラル近くにある「Mamak Melbourne」だけど、マレーシア人風に言うなら「Ok lah」(可もなく不可もなく「まぁいいんちゃう」ってところ。)
あるだけいいのかもしれないけど、いまいちマレーシア欲は満たされないんだよな~。

マレーシアでは何ってことないこの朝ごはんが恋しい。

Panjali パンジャリ

マレーシアに帰るまであの味にありつけないんだろうと思っていた私たちに、彼の友人(もちろんマレーシア人)がロックダウン中に通ったというMamakを教えてくれた。
Panjali(パンジャリ)はシティの西側、Sunshineにある小さなマレーシア料理店。
インド系のKakak(マレー語で年上の女性を呼ぶときに使う言葉)が切り盛りする。
入店すると同時におしゃべりに夢中なKakakの声が聞こえてきた。
マレー語というだけで、それだけでもう期待しちゃう。

営業は7~21時半、月曜を除く週6日。
Roti canaiとTeh Tarikで朝ごはんにしてもいいし、一時期、週1で食べてたNasi Goreng Pattayaでランチってのも久しぶりにありだし、晩御飯に大好きなBanana Leaf Curryなんてのも最高。(3食通えちゃう!)
とにかく使い勝手は抜群に良さそうだ。

  • メニュー

・Roti、Thosai、Murtabak(ロティ)
・Nasi Lemak、Nasi Goreng(米類)
・Banana Leaf Curry(バナナリーフカレー)
・Mee(ヌードル類)
・軽食・スナック類
とメニューは思った以上に充実。

  • 値段

マレーシア価格とはいかないけれど、それでも某マレーシア料理店よりは良心的な値段設定。

・Roti(ロティ各種) 6.5ドル(8ドル、RM1.3≒0.4ドル)
・Thosai(ドーサ各種) 5ドル~(無、RM2.2≒0.7ドル)
・Mee Goreng Mamak 10.9ドル(15ドル、RM4.5≒1.5ドル)
・Murtabak(ムルタバ各種) 11.5ドル~(15ドル、RM7.5≒2.5ドル)
・Banana Leaf Curry(バナナリーフカレー) 10.9ドル~(無、RM8.5≒2.8ドル)
・Nasi Lemak(ナシレマ各種) 8.9ドル~(11ドル~、RM3.5≒1.2ドル)
・Nasi Goreng(ナシゴレン各種) 10.9ドル~(15ドル、RM6.3≒2.1ドル)

※()内はメルボルン他店、マレーシア現地価格

比較してみると物価がどれだけ違うのかがはっきりすると同時に、こっちでマレーシア料理を食べることに罪悪感・・・。食べるけど・・・。

  • 週1で通いたいマレーシアの味

今回私たちは
・Banana leaf curry+Lamb curry(19.4ドル)
・Mee Goreng Mamak(10.9ドル)
の二種類を注文した。

量が少ないと聞いていたけど、テイクアウトだからか2品でものすごい重量感。
良い意味で期待を裏切ってくれた。

持ち帰りのほうがボリュームが大きいのかも。

  • Banana leaf curry

私ランキングマレーシア料理ベスト3のひとつ、バナナリーフカレー(10.9ドル)。
名前の通り、バナナリーフの上にライスとサイドディッシュ、ダールを混ぜながら食べる料理
ベジタリアンミールなので、アヤムゴレン(フライドチキン)や肉の入ったカレーを追加注文することが多い。
+6.5ドルでチキンカレー、もしくはフィッシュカレーを、+8.5ドルでラムカレーを追加できる。(ゴートカレーやエビカレーもできるみたい。)
辛さはマイルド、ミディアム、スパイシーの3段階から選べるようになっている。

今回はラムカレー(スパイシー)を追加した。

アルミホイルに包まれたライスは2合くらいありそうな超特盛サイズで、二人でシェアしても十分すぎる量。
懐かしのマレーシアの味に感動しながら、二人して無心になって食べた。
これはリピート決定。

マレーシアのお気に入りの店を真似て盛り付け。それっぽい。

これが本場KLのバナナリーフ。

  • Mee Goreng Mamak
もう一品は彼がずっと食べたいと言っていたミーゴレンママック。
バナナリーフも感動したけど、個人的にイチオシはこっち。
食欲をそそるスパイスの香りとチリの辛み、それとちょっとウェットめのソースが麺に絡まって抜群においしい。
一度ミーゴレンママックの味を知ったら普通のミーゴレンに戻れないと思っているくらい大好きな料理のひとつなんだけど、ここのミーゴレンママックはこれまで食べた中でもトップの美味しさ。
この店を利用するたびに、これは毎回注文することになると思う。


久しぶりにMamakの味を堪能して、少しマレーシア欲が満たされた。
これから長くお世話になりたい店だ。


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