トルコ航空無料イスタンブール市内観光ツアーに参加してみた
2017年6月。
トルコ航空(ターキッシュエアライン)を使ってイスタンブール経由でイタリア・ローマへ行く。
4か月前に航空券の予約をして往復全込でUSD588。
セール時期も外していたし、旅行をする頃はヨーロッパも夏でオンシーズン。
マレーシアもラマダン(イスラム断食)明け、ハリラヤ(断食明けのお祝い)に被っていたので、特に安くもないしお得感のない時期だ。
それにどうしても参加してみたかったトルコ航空無料ツアーに参加する為にわざわざトランジット時間が程々長い(且つイタリア着が遅くない時間)便を取ったので当日の最安値航空券ではない。
それでもこの値段なので悪くないと思うことにする。(弱小通貨リンギットに換算すると目ん玉飛び出しそうだけど!)
マレーシア・KLからは中東系エアラインがたくさん就航していてヨーロッパへ気軽に行けるのも、私がこの国を好きな理由の一つ。
トルコ航空に乗ってみた
ここ3年、最長距離フライトと言えばLCCで日本ばかりだったので久しぶりのフルサービス。
枕もあるしアメニティも充実。スリッパが貰えるのは助かる。
二回あった機内食もこんなもんだろう。
クルーの手際の悪さが目立ったのと自分も含めいくつかのシートのスクリーンがうまく作動していなかったのは残念。
食べる以外は寝てるか映画見てるかだったからいいんだけど。
KLを出発したのが午後11時過ぎ。
現地時間午前5時過ぎ、定刻通りイスタンブールに到着だ。
イスタンブール市内無料ツアーに参加してみた
トルコ航空乗客はイスタンブール経由で旅行する場合、イスタンブール市内無料ツアーに参加できる。
しかも条件はいたってシンプル。
・イスタンブールを経由する国際線乗り継ぎであること
・乗り継ぎ時間は6~24時間以内であること
私はこのツアーに参加したいがために、12時間後の乗り継ぎ便を選択した。
入国審査後、出口を出て右手に進むとスターバックスが見える。
その向かいにあるカウンターが無料ツアー申込窓口だ。
ここで航空券の確認があるんだけれど、早朝便だったので受け付けてもらえず、受付時間まで数時間暇をつぶさないといけなくなってしまった。
どこも空港価格で高いし、することもないので、しらみつぶしに両替でレートを確認して、念のためトルコリラをゲットした。(市内ツアー急ぎ足でお土産とかそれどころじゃなかったし、空港内はクレジットカードで済むし、この両替は意味がなかったけど。)
待ち時間暇つぶしにお菓子を買って食べてみる。美味しい。
到着ゲートで待つ男性。
花束を背後に隠して愛する人を待っていると思われる彼の再会シーンを見たかったけれど集合時間だから戻らないといけない。
カウンターへ行くと既に点呼が始まっていた。
トルコ航空の下請け旅行会社が主催してやっているんだろう。
「フライトに遅れないように」時間にはめちゃくちゃ厳しいのが伝わってくる。
添乗員の英語は強いアクセントもなく聞き取りやすい。結構な大所帯で始まったこのツアー。
ざっと40人くらいだろうか。
まずはバスで市内へ向かう。
さすが航空会社お抱えなだけあってバスも新しく清潔感がある。
車内で注意事項やイスタンブールの歴史についての説明を聞きながらイスタンブールの街を眺める。
道路も歩道も完璧に整備されている。
30分程すると街中に到着し、ここからは徒歩で移動することになる。
歩きながらモニュメントの説明をしてくれるんだけど、モニュメントもなんだかぱっとしないし、適当に聞き流す。
早く有名どころに行きたい。
ここでツアーに日本人男性二名が参加されていたことに気付いた。
話をしてみると、教授とそのゼミ生の方々らしい。
学会でヨーロッパだなんてすごくかっこいい。
最初に到着したのが、ここ。
朝食会場となっているレストランだ。
そう、このツアーは朝食昼食もついて完全無料。
それだけでもすごくお得。
朝食はトルコスタイル。
もちろん席は自由だけれど私は一人でどこに座っても一緒なので中老のカップルの隣の空いた席に座る。
ごめんなさい。私は苦手。
朝食後にやっと本格的に散策開始だ。
ここからはまた徒歩で移動。
まず最初に向かったはブルーモスク。
イスタンブールに来た人は必ずブルーモスクを訪れるんじゃないだろうか。
と言っても、モスクが至るところにあるマレーシアに住んでいる私にとってモスクは特に珍しいものでないし、あまり期待はしていなかった。
重厚な造りの門から敷地内へ入っていく。
正直言って、ブルーモスクは圧巻だった。
マレーシアでいろいろなモスクを見てきたけれど、こんなに大きなモスク見たことない。
大きさだけじゃない。
世界一美しいモスクと呼ばれることも納得だ。
門の内側は回廊(と呼べばいいのかな)になっていて、そこでさえも細部まで美しいイスラム模様が施されている。
ガイドの説明を聞きながら向かう先はモスク内部。
個人で行く場合気をつけなくてはいけないのが、入場時間だ。
一日5回の礼拝時間は観光客は入ることができない。
また、金曜日はムスリムにとって重要な日なので、特に金曜日に行く予定をしているなら空いている時間を確認したほうがいいだろう。
また、時間が限られていることもあり、高確率で入場するには長い列に並ばなくてはいけない。
ここで、トルコ航空のパワーを発揮。
トルコ航空主催のこの無料ツアーの参加者は、この長蛇の列に並ばずに一瞬で入ることができる。
ストレスフリーと優越感すごいな。
入場口で髪を覆うスカーフを借りて入場する。
女性の髪に関してはマレーシア程厳しくなく、前髪が少し出てても問題ないっぽい。
(マレーシアで散々ハリーポッターのローブのような体を覆う服を借りて汗だくになる思いをしてきたから、今回はロングスカートに長袖を持ってくるという準備の良さ!)
モスク内部は外観の力強い存在感とはまた違う印象だ。
パステルカラーの繊細なイスラム模様が施されて美しい。
しかし、本当イスラム模様ってかわいい。
ブルーモスクを後にし、次に向かった先はアヤソフィア。
アヤソフィアの歴史は興味深い。
アヤソフィアは、東ローマ帝国時代にキリスト教聖堂として建てられた。
その後、天災や反乱で破壊されたものを177年もの歳月をかけて再建し、537年からこの姿からほぼ変わっていないそうだ。
1453年、かの有名なオスマントルコによってこの地コンスタンティノープルも陥落。
街の名前も現在のイスタンブールへと変わり、同時にイスラム教で街は埋め尽くされる。
アヤソフィナも例外ではなく、キリスト教聖堂からイスラム教のモスクになったのだ。
その後、20世紀トルコ共和国の誕生と共に、アヤソフィアは博物館へと姿を変えた。
残念ながら、この日のツアーには組み込まれていないので入場することができなかった。
(曜日によってはアヤソフィア見学も含まれるらしい!)
外観を見ながらガイドの簡単な説明を聞き、次の目的地へと向かう。
んー、なかなか忙しい。
アヤソフィアを素通りした後は、トプカプ宮殿へやってきた。
ここからは相棒と一緒に回る。
アヤソフィアの説明を聞いている時に仲良くなったアメリカ人のおじさん(名前は忘れた)だ。
ギリシャでバカンスを楽しんできて今日の夜便でアメリカへ帰るらしい。
アメリカ人はトランジットでもトルコ入国はビザがいるので、このトランジットツアーの為だけにビザを取ったんだって。
私も軽く自己紹介をする。
日本人であることにびっくりされたけど(もう慣れた)マレーシア在住の話をしたら納得していた。(これにも慣れた)
それにしてもアメリカ英語を聞くのはいつ以来だろう。
こういう出会いが好きだから旅を止められない。
お互いの国での生活や旅の話を共有する。
(この後イタリアへ行くと言ったらツアーに一人で参加していたイタリア人の女の子を紹介してくれた!)
ここでもトルコ航空のパワーを発揮する。
40トルコリラ(約1000円)する宮殿入場券を無料で配ってくれる。
トプカプ宮殿も人気スポットなので、チケット購入に並ぶこと必至だし1000円の入場料って結構大きい。
ハーレム入場券(25リラ)は貰えなかったけれど、このタイトスケジュールでハーレムまでは見切れないので、いつかまた再訪したい。
宮殿内は自由行動なので、アメリカ人のおじさんと早足で回ることになった。
まずは第二の中庭(外延)にある厨房や武器の展示室へ。
その後、第三の中庭へと向かう。
政府の高官や外国の大使たちがスルタンに会うことのできた謁見の間を見学後、細密画の展示室等も回る。
正直、私には展示物よりも建物のデザインや模様が気になる。
第四の中庭はどこかヨーロッパの香りがする様式だ。
この庭の奥からはアルマラ海とイスタンブールのアジア側を眺めることができる。
この眺めがまた素晴らしい。
そして、ドプカプでおすすめの場所がここ、バグダードのキョシュキュだ。
トプカプで一番美しいキョシュキュ。
ここからは街を一望できる。
早足でトプカプ宮殿を回った後は朝食をとったレストランへと戻り、昼食だ。
朝食が合わなかったのであまり期待していなかったが、昼食はデザートまで出てくるコース料理。
美味しくて間食!
トプカプを一緒に回ったアメリカ人のおじさんやその他の旅行者(イタリアやイギリス、フランス、ヨーロッパ出身者が多かった)とテーブルを囲んで、朝食とは打って変わっての賑やかなひと時だった。
私のツアーはここで終了。
トランジットが更に長く時間に余裕ある人は午後はバザールへ連れていってもらえる。
アメリカ人のおじさんも一人旅のイタリア人女性も短いツアーに参加だったので空港までのバスでもお喋りをする。
空港に着いて、おじさんとお別れをし、イタリア人女性と私はゲートへ向かう。
私は搭乗前にお土産などを見ておきたかったので、彼女とはここで別れる。
ゲート付近で搭乗待ちをしていたらあのアメリカ人のおじさんに声をかけられて束の間の再会だった。
お互い旅の無事を祈って、ここで本当にさようならだ。
特にディレイすることもなくイスタンブールを去る。
昼食の後だっていうのに機内食だ。
イタリアに着く前からパスタを選択。普通にうまい。
さぁ、イタリアではどんな出会いが待ってるんだろう。
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