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国境コダリから首都カトマンズへ

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入国審査を終え、ひたすらまっすぐ進むとその先にジープ乗場が見えてきます。 そう、ここがカトマンズ含めネパール各地方への車やバスのピックアップポイント。 ここコダリから首都のカトマンズへは ・ジープチャーター(早い・高い) ・路線バス(遅い・安い) の二択。 Rs.1000/人だったらジープでもいいかなと思っていたけど、交渉はRs.2000スタート。 結局Rs.1500までしかバーゲンできず、Rs.1000でもいいというやつはジープに9人乗ったらオッケーとかわけわからんことを言うので無視。 バス移動と決めた後は、お昼ごはんを食べるために目についた食堂へ。 1時間前まで「反対側がネパールだぁ~!!」なんて言っていたのに、今では「あっちがチベットなんだね~~!!」なんて懐かしくもなる。 チベットは北京時間なので日本からマイナス1時間なのに対して、ネパールはマイナス3時間15分(15分ってなんなん!)なのです。 川を越えるだけで時間が違うって不思議な感じ。 ちょっぴり得した気分で昼ごはんではなく朝カレーをいただきます(^∇^) う、うまい~~~!!!!!泣 みんな会話もせずに黙々と食べ続けました。 これはネパールの食事、期待 大 です。 さて、私たちが乗ったのはこのバス、一人Rs.500。 荷物は乗降口のすぐ隣のくっそ汚い荷物入れへ。 私たち4人分のバックパックをなんとか押し込んでふたを閉めたらちょっとふた浮いてて、かなり不安をあおられます。 しかも留め具は釘を通しただけ(笑)(笑) 途中で抜けたりしないの???!(笑) そんな私たちを見てバスの兄ちゃん、 「オーケーオーケー!なくならないよ!僕が入口でずっと見張ってるから」 ほんまかいなと思いながらもバスの上じゃなかっただけまし。 バスの中はいたって普通のボロいバス。 ヤギはバスのタイヤで爆睡中。 のどかやな~。 ここはチベット(中国)と国境を接しているだけあって中国人が多いので、「ニーハオ」と声をかけらることが多いのですが、「日本人だよ~」と言うとみんなテンションが上がるのがおもしろい(笑)めっちゃウェルカムやねんもん(笑) 彼らに日本人だよと言ったら写真を撮ってくれと言われたので撮って

チベット・ネパール陸路国境越え

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チベット最終日、いよいよ国境越えだ。 中国側イミグレが午前10時に開くので午前9時に宿の前に集合する。 レンチンに「早く早く!!俺は早く家に帰りたいんだ!!」と急かされる。 どうやら彼らは今日一旦シガツェまで戻って、明日ラサに帰る予定なんだと。 ここから国境までは遠くない。 車で15分の距離、 のはずなのに、運悪く、ネパールの大型連休にぶつかってしまった。 個人の出入国には問題がないのだけれど、ネパール側の通常の税関業務はやっていない。 その為、中国からチベットを経由してネパールへ様々なものを陸路で運ぶトラックたちがここで足止めを食らっていたのだ。 休日が終わるまで数日間トラックの大行列ができるってわけ。 それでなくても狭い片側一車線の道路なのに、トラックがずらっと並んで待機している。 路肩というよりもほぼ一車線陣取ってしまってるんだからそりゃ混乱するよね。 もともと祝日ってわかってるならそれ見越して来いよwって思う私は日本人すぎるんだろうか。 もちろん公安もただいるだけで誰も整備する気はないから状況は改善されることはない。 最悪なのは、路駐のトラック同士の車間距離がないから、トラックを追い越して右斜線からやってくる車と左斜線からやってくる車が鉢合わせして、更に両斜線の後続車が先頭車に続いてやってくるから、もうどっちも動けないって状況になってしまったのだ。 しかもやっかいなのは反対車線からの先頭は大型トラック。 どう考えても通れない幅のところにお互い突っ込むもんだから余計にややこしくなっている。 「あと10分で通れるようになる」なんてドライバーの言葉に反して状況は一向に良くならないし、早くラサに帰りたいレンチンの口から出た言葉は 「降りて歩くぞ」 だった。 標高を下げて大分楽になったとはいえ、疲労困憊のこの身体にバックパックを背負って国境まで歩くの???まじか??? 歩き出して少しして後ろを見たら パニックはおさまっていた。 どうやって収拾したか謎なんだけど、とりあえず待って車でギリギリまで山を降りたかった。 それでも、もう目の前の川の向こう側に見える街はネパールだからエネルギーが少し沸く。 この橋を渡れば、天国ネパールだ。 無事坂道を下り、出国審査待ちの列に並ぶ。 近くに軽食を売

国境の街ダム

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ついに、ここまでやってきてしまった。 ここはネパールとの国境に隣接する ダム(Zhang Mu) (←ジャンムとも呼ぶらしい) 標高は2350メートルと一気に下がったので意識して呼吸する必要もなくなり、身体的負担もない。 ダムで一番安い宿と言われ連れてこられたのがここ Sherpa Hotel 。 4ベッドのみが設置されたシンプルな部屋。 (他の部屋をチラ見したけど、たぶんこの部屋が最低ランク。) 2つある窓のうちカーテンがあるのはひとつ。 カーテンがないほうは窓がきっちり閉まらないので隙間風が入ってくる。 けれど、前日のベースキャンプのことを思うとガマンできる寒さ。 確実に強くなっている。 布団もまぁたぶん大丈夫。 宿泊していた部屋を出たすぐのところに置いてあったマットレスはくっそ汚かったけど。 南京虫の恐怖がよみがえったけれど、誰も被害にあわなかったのでたぶん大丈夫だ。 トイレはバケツ式と水洗の共有のものを使用( ニーハオトイレでない )。 シャワーも共有。 ホテルの スタッフはホットシャワーと自信満々に言っていたが、ぬるい水だったので2日連続シャワーは諦めることにした。 チベットは乾燥しているから2日シャワーがなくても意外と平気だけれど、やっぱりネパールへ行ったら熱いシャワーを浴びたい。 Wifiは部屋では弱いけれど(5階か6階だった)ロビーでなら使用可能。 窓からの景色はキレイだけれど、夜はずっと騒がしかった。 バルコニーからはダムの街を一望できて、ここからの眺めが好きだった。 夜はここで星空を眺めた。 流れ星も流れていたけれど、果たして欲張りな私の願いは叶えられるのだろうか。 長いようで短かったチベットの旅も明日で終わる。 達成感と同時に寂しい気持ちも沸いてくる。 またチベットに来ることはできるのだろうか。 そんなことを思いながら、また、ここまで無事に全員が辿り着けた喜びとネパールへの期待を感じながらダムの街を散策する。 山間にあるこの街は所狭しと建物が建ち並んでいる。 無理矢理街を作ったのか。 人通りは少なく、長居はしたくないところ。 きっとローカル居住区に行けば印象は違ったと思うけれど、もうなんか疲れてて歩き回りたくなかった。

チベット縦断記 シガツェからエベレストベースキャンプへ(前篇)

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チベットは今日も晴れ。 乾季を目前に控えたこの時期はチベットらしい青空が楽しめるいい季節だ。 雨も降らなくて気温が下がり始める頃だから寒すぎないし、気候はベスト。 観光客も減るし、10月末のチベットはおすすめ。 ただ、日差しと乾燥がすごいから、ボディクリームとリップクリームは必須。 今日はついにEVC(エベレストベースキャンプ)を目指す。 ここ、チベット第二の都市・シガツェから340kmの大移動だ。 エベレストの麓まであと少しというところまできて、正直いろいろびびっている。 昨日間に合わなかったパーミットの取得・申請は、レンチン(チベット人ガイド)が朝から25組待ち(!)の中行ってくれたおかげで無事取得できた。 ちなみにシガツェではタルシンボ寺もシャルゴンパも行くことができなかった。 なんとなく、死ぬまでにまたいつか戻ってくることができるような気がしている。(っていうか絶対チベットにはまた戻ってくる!) 外国人の私たちがチベットを旅するにはいろいろな制限の元での移動になる。 一番重要なことは、チベット域内で外国人は個人での旅行が禁止されているということ。 私たちの場合、ラサに到着してからネパールに入国するまでチベット人ガイドと行動を共にすることが義務づけられている。 そして、入境許可証を申請した時に提出した旅程通りに行動しなくてはいけない。 中国公安による検問ポイントがいくつもあって、早すぎることも遅すぎることも許されない。 かなり神経質な旅だったりする。 それをコーディネートしてくれる(プラス、外国人が勝手に身動き取らないようにする監視役)チベット人ガイド1名、それに私たちを目的地まで連れていってくれるチベット人ドライバー1名が、ラサからチベット・ネパール国境まで私たちと行動を共にする。 この旅の間、1日のほとんどは車で過ごすから、彼らとの関係は結構大事だったりする。 ガイドはチベット人のレンチン。 私たちはチベット名で呼んでいたけどアレックスと英語名も持っている。 バリバリのイングリッシュ・スピーカーで検問や手続きなんかをスムーズにこなしてくれた頼れる存在。 決して愛想がいいわけではないし、時間にもめちゃくちゃ厳しいけど、ヘラヘラしたやつなんかより100倍いい。 ドライバーは・・・名前忘