食で世界を旅する マレーシア一時帰国気分

  • 私のメルボルン世界グルメ旅行記【マレーシア】

国境を跨ぐことはおろか、家からの移動さえも制限されることを経験したこの1年半。
まだまだ見通しはたちそうにないけど、「家にいながら」とか「別の形での楽しみ方」は上手になって、なんだかんだこのライフスタイルにも慣れてきた。(どこでもいいから、飛行機に乗って旅行したいのには変わりないけれど。)

旅行できない分、本や映画、そして食を通して世界に触れてきた。
本や映画に関してはおもしろかったものからいまいちなものまで、どこかでまたまとめたいなぁと思いつつ、今日も「食」にフォーカスしたい。

私のメルボルン世界グルメ旅行記と題して、自由に世界と行き来できる日が来るまで、メルボルンから食を通して世界とつながってみる。
第一回目は私の原点マレーシア。
本場にも引けを取らない、マレーシア人のソウルフードが食べられるマレーシア料理屋を紹介したい。

  • マレーシアと私

私がマレーシアに初めて訪れたのは2012年。
エアアジアの格安航空券が目に入ってきて、勢いで購入したのがきっかけだった。
東南アジア特有のあの熱気と雑多な街並み、そして初めてのムスリム文化圏、だけどそれだけじゃない、複数の宗教や民族が入り混じっているあの感じが居心地良かった。
その後、休暇がとれるごとにマレーシアを訪れたし(当時は3連休あれば日本からマレーシアくらい余裕だった。若さってすごい。)この国に住みたいとまで思うまで魅了された。
日本での仕事を辞め、バックパッカーとして世界を回るきっかけをくれたのもこの国だった。

20代後半をこの国で謳歌したことに悔いなし。
それくらいマレーシアでの生活は本当に楽しかった。
それでも、友人・仕事やプライベートでお世話になった人たちを見送る度に、「それで私はどうする?」と迷ったし、意地でもマレーシアに食らいついていくつもりだった私もなんだかんだ30手前でマレーシアを去ることになった。

今でもマレーシアは好きだし、いつか戻れたらおもろいな~なんて思っているけど、マレーシア人の彼はそんな気もさらさらなさそうだし、今のところは年に1度一時帰国してお腹いっぱい美味しいものを食べられたらそれで十分かな。

  • 「アグリー デリシャス」がうまい


マレーシアは隠れたグルメ大国だ。
いわゆる「Ugly Delicious」が得意分野。
サテーやラクサ、海南チキンライスに肉骨茶、ナシレマなんかは日本でも知名度が上がってきたけど、忘れちゃいけないものがもう一つ。
フーディなマレーシア人たちのソウルフード「Nasi Kandar(ナシカンダー)」だ。
ライスに数種類のカレーや肉、野菜の惣菜をワンプレートに乗っけた料理で、混ぜながら食べるのが最高に美味しい。

Malaysia Kampung Restaurant


CBDから車で約40分のBentleighにある小さな店「Malaysia Kampung Restaurant(通称MKR)」。
知らなければ見逃してしまいそうな、お世辞にも新しいとかオシャレとは言い難い店構え。
目印はマレーシアお馴染みペリタと全く同じ配色(!)の看板。

開店前になると待ってましたとばかりにマレーシア人がぞろぞろ集まってきて自然と列ができる。
客層は9割以上がマレーシア人、その他はマレーシア人に連れられてきた人たちといった感じ。

簡素でこじんまりとした店内。
席数は多くないけど長居する場所でもないので回転は速い。
※カウンターで注文・支払いを済ませるスタイル。
小さな空間な上にカウンターの真後ろでWOK(中華鍋)を絶えず振っているもんだから、まぁ食べた後は服がとてつもなく臭くなる。おしゃれをしていく店ではない。

  • メニュー

ロティやムルタバ、ミーゴレン(ミーフン)やナシレマといったおなじみマレーシア料理から、ナシカンダーまで揃っている。
ナシカンダーのカレーは日替わりだから店内のメニューボード、もしくはカウンターで確認。



  • NASI KANDAR SPECIAL

この店に来たらNasi Kandar(ナシカンダー)は絶対に外せない。
その日のカレー全部乗せが楽しめるのがNASI KANDAR SPECIAL。
見た目からして間違いないし、食欲をそそるスパイスの香りににやけてしまう。
一口食べると懐かしのマレーシアの味が口いっぱい広がって、手が止まらない。
めちゃくちゃ美味しい・・・!
正直、ナシカンダー発祥のペナンに負けてない。
何を頼むか決められない時は、とりあえずこれを頼んでおけば間違いない。


もちろん欲しいものだけ選ぶこともできる。

  • MEE GORENG MAMAK
この店のおすすめがもう一品、MEE GORENG MAMAK(ミーゴレンママック)。
この料理が異常に好きな私はほぼ毎回これ。
大抵のマレーシア料理屋で食べることができるミーゴレンママックだけど、ここのは他とは比べ物にならないくらい絶品。
湯気が立ち上るった出来立て熱々を口いっぱいに頬張ると、それだけで幸せな気分になる。
あと、ボリュームがすごい。


Teh Tarik(ミルクティ)も美味しい。マレーシアでもメルボルンでも私はいつも「Kurang Manis(お砂糖少なめ)」でお願いする。

  • テイクアウェイ
テイクアウェイは更にお得で、カレー(小)がたったの4ドルという安さ。
この日は5種類で計20ドル。
小サイズとは言っても、これで二人で二食いける量。味もコスパも最高。


マレーシア人風に言うと「Legit」。
メルボルンに暮らすマレーシア人がこぞって訪れるのも納得だ。
飾らない、懐かしのマレーシアの毎日の味が楽しめる、メルボルンにいながらマレーシア一時帰国気分になれる店だ。


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